化粧品の成分を見るようなってから、多くの化粧品に使われている成分があることが気になりました。
化粧品成分に多く含まれるものの1つに、グリセリン、BG、DPGがあります。
敏感肌用の化粧品によく含まれるのだから、肌にいい成分なのかな?という程度は予想できますが、実際にどんな効果がある成分なのでしょうか。
調べてまとめました。
グリセリン、BG、DPGは保湿剤として使われている成分
グリセリン、BG、DPGは、主に保湿剤として使われます。
BGは保湿剤としての役割だけでなく、植物エキスを抽出する際に使われることもあります。
1つづつ詳しくみていきます。
グリセリンとは
安全性 | 高い |
色 | 無色 |
粘性 | ある |
天然油脂類をアルカリでケン化した時にできるもので、保湿剤の代表的な成分です。
石油由来のものもありますが、化粧品に使われるのはヤシ油やパーム油など植物由来のものが主流です。
保湿剤としてだけでなく、その粘性から化粧品の使用感をよくします。
水と混ざると発熱するため、その特性を生かした化粧品(温感化粧品)もあります。※この場合は配合量が多いので、成分表示のはじめにグリセリンの記載があります。
単体でも保湿力がありますが、ヒアルロン酸やコラーゲンとともに使うとさらに保湿効果が高まります。
BG(1,3-ブチレングリコール)とは
安全性 | 高い |
色 | 無色 |
粘性 | あまりない |
化学物質アセトアルデヒドから合成される多価アルコール類です。石油由来のものと植物由来のものがあり、石油由来の方が多く利用されており安定性があります。
菌が育ちにくい環境を作るので防腐剤としての役割や、ビタミンCの酸化を防止する働きもあります。
BGは保湿剤としてだけでなく、植物エキスを抽出する際に使われることもあります。
化粧品成分表示の初めの方に書かれていれば保湿剤として、後の方に書かれていれば植物エキスを抽出する際に使われています。
DPG(ジプロピレングリコール)とは
安全性 | 高い |
色 | 無色 |
粘性 | ある |
粘性があるものの、さらっとしていて保湿剤として使われます。他の成分を溶かす働きもあり、その使いやすさから化粧品に多く配合されています。
BGと同じで菌が育ちにくい環境を作るので、防腐作用も高いです。
PGより安全性が高いとされています。
※PG(プロピレングリコール)は皮膚への刺激が強いため、現在はあまり使われていません。DPGはPGを生産する際の副産物として得られ、PGの代わりに使用されるようになりました。
一部敏感肌には使用しない方がよいという記載がありましたが、それはDPGが高配合の場合です。
まとめ
グリセリン、BG、DPGは、その安定性・安全性から化粧品のベースとしてよく使われていることが分かりました。
スキンケア用品には保湿成分が必須なのでよ、く使われています。
これからの成分を使うべきではない、刺激があるとの記載されているものありましたが、刺激やアレルギーはどの成分でも起こりえるので、絶対安全なものはありません。だから使用していて肌に合わないと感じたら使用を中止するしかありません。

化粧品は単品でそれほど高くなくても、セットで購入すると高くなります。1度トライアルセットで肌に合うかためし、その後本製品を購入するのが安心です。
敏感肌・アレルギー体質の私が使ってよかったトライアルセットを紹介しているので、良ければ参考にしてください。
※参考資料:
「美肌のために、知っておきたい 化粧品成分表示のかんたん読み方手帳」化粧品検定協会代表理事 久光一誠著
化粧品成分オンライン
「間違いだらけの化粧品選び 自分史上最高の美肌づくり」かずのすけ著